キャロットソフトウェア開発宣言

私達は、ソフトウエアの開発において、
よりよいソフトウエアの提供と開発者の幸せを
両立させたいと考えている。
この活動を通して以下の価値に至った。

  • 契約より信頼を
  • プロセスや管理手法より技術者のモチベーションを
  • 過去や遠い未来の約束よりも近くの未来の約束を
  • ムチよりニンジンを 
価値とする。左記に価値があることを認めながらも
私達は右記の事柄により価値をおく。

てなことを宣言してみる。
ソフトウエア技術者ほど心揺れる人種はいないと思う。
変化の激しい環境、新しい技術への欲望とプレッシャー、技術者としてのプライド、
給与を時給換算した時の絶望、年齢の壁、将来への不安、
上司部下との関係、顧客や上位会社との関係、仲間との友情、
単純作業への嫌悪、納期のプレッシャー、帰りたい欲望 etc


これほど心揺れる環境がそろっているので、もっと技術者の心を理解し
ソフトウエア開発を進める必要がある。
もっと本質的な人間の欲望に直結し、もっと技術者の欲望に直結する、
原則やプラクティスがあっても良いと思う。


そしてプロジェクトマネージャーと言われる人々が、
ソフトウエア技術者の心、プロジェクトに集まっている人の心を
理解し管理出来るようになるべきだ。
そしてCMMI、PMIも良く考えられたプロセスでであり、プロジェクトとして組織として
備えるべきものだが、それより先になぜ「人」が動くのかを学ぶべきだし、
真剣に考えるべきだと思う。




それがない限り、プロジェクトマネージャーへの信頼、プロジェクトへの信頼、
組織への信頼がないままプロジェクトは進んでしまう。
それではCMMI、PMIもへったくれもない。
だって実施する「人」がそもそも動かないのだから。
特に技術者なんて心揺れまくってるから方向定まらない。


と書きつつ、ようは開発やプロジェクトはやっぱり人でしょ。
そして、人って目の前のニンジンって重要!
ニンジンが勢いにつながって、結果プロジェクトが成功する。

例えば
・プロジェクト終了後の夏休みより、明日金曜日を休みにして3連休
・この機能バグがなかったら焼肉
・テストでバグ1つ見つけたら100円
・あるかわからないボーナスより残業代
・大人数×短期間より、少人数×長期間
・レベルファイブ社のゲーム購入補助金だったり
・googleの20%ルールだったり

なんか技術者がワクワクするニンジンをもっとプロジェクトに取り入れたい。